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カメがガラスにぶつかる理由と、水槽・テラリウムでの対策方法

カメはガラスを認識できない?ぶつからないレイアウト工夫と飼育のコツ

カメを飼育していると「水槽のガラスにぶつかってしまう」ことがありますよね。
なぜカメは透明なガラスを認識できないのでしょうか?

この記事ではその理由と、カメが安心して過ごせるレイアウトの工夫を、水棲カメ・リクガメそれぞれの飼育環境に分けて解説します。

カメを水槽やテラリウムで飼っていると、「なぜかガラスに何度もぶつかってしまう」という経験をされた方は多いのではないでしょうか。
実は、カメは透明なガラスをうまく認識できないため、「外に行ける」と思い込んで前進してしまうのです。

カメはガラスを認識できない?その理由

カメはガラスを認識できない?ぶつからないレイアウト工夫と飼育のコツ

カメがガラスにぶつかるのは単純に視覚の問題です。
自然界には「透明で硬い壁」は存在しません。

池や川では、水の境界は地形や草木で判断できるため、ガラス水槽のような透明な障害物には対応できないのです。

さらに、ガラス越しに外の景色や飼育者が見えると、「まだ先に進める」と錯覚して突進してしまいます

カメがガラスへの衝突を防ぐレイアウト

水棲カメ(水槽飼育)のレイアウト工夫

水棲カメ(水槽飼育)のレイアウト工夫

水棲カメの場合、以下の工夫でガラスへの衝突を防ぎやすくなります。

・水槽の背面・側面にバックスクリーン(黒や緑のシート)を貼る
・壁際に流木や岩、水草を配置し、自然な境界を作る
・中央は広めに空け、泳ぐスペースを確保する
日光浴台を設置し、上下運動できる環境を整える

このように「境界を自然に見せる」ことで、カメは安心して泳ぐことができます。

リクガメ(テラリウム飼育)のレイアウト工夫

リクガメ(テラリウム飼育)のレイアウト工夫

リクガメのテラリウムでは、ガラス越しに外が見えると徘徊したりガラスにぶつかることがあります。そこでおすすめなのが以下の工夫です。

・背景を岩肌や木目模様のバックスクリーンで覆う
・前面ガラスの場合は砂から5㎝くらいをバックスクリーン貼る または パネルを取り付ける
・壁際にシェルターや植栽、流木を配置して境界を自然に
・中央は広場のようにスペースを確保する
・床材に砂や土を使い、自然な環境に近づける

リクガメは「行けるはずなのに行けない」という状況がストレスになりやすいため、外に抜けて見えない工夫が大切です。

まとめ

カメがガラスにぶつかるのは、透明な壁を認識できないために「外に出られる」と錯覚するからです。
水棲カメもリクガメも、飼育環境を工夫することでストレスを減らし、健康的に過ごせるようになります。

ガラスを背景で隠したり、流木や岩を配置するだけでも効果は抜群です。
大切なカメのために、ぜひ今日からレイアウトを見直してみてください。